宇都宮村上塾 塾長コラム
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選手達とともに世界挑戦をし続けるなかで生まれる熱いコラムです!
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ブログお引越しのお知らせ
塾長コラムは、以下にお引越しいたしました。今後ともよろしくお願いいたします。https://ameblo.jp/umj-jukuchou
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塾長コラム
2020-08-10T15:19:01+09:00
村上 晃史
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塾長コラム 2014vol.2
2014年7月12日、私は今ドイツハンブルグに来ている。世界トライアスロンシリーズ第6戦ハンブルグ大会。こちらも異常気象のようで、本来カラッと乾いた気候のはずが、今年は日本の夏のように湿気があり蒸し暑い。水温も20度を切る事が多いが、昨日測ると24度。レースが夕方からなので、時間もありホテルの自室で思い浮かんだことを書いている。トライアスロンは1974年にアメリカ西海岸、サンディエゴで生まれ、わずか40
トライアスロンは1974年にアメリカ西海岸、サンディエゴで生まれ、わずか40年の歴史で、世界中に愛好者が生まれ、メジャースポーツへの道を歩んでいる。世界3大スポーツは、オリンピック、サッカーワールドカップ、ツールドフランスという事だが、私は何時の日か、このトライアスロンが、別の意味でそのレベルのスポーツになると思っている。
トライアスロンの優れている所は、そこにある自然環境の中で行う事。当然自然に対する関心、配慮が芽生える。ごみを捨てない、たばこを吸わない等は当たり前になっていく。3種目を通じ全て左右対称運動であり、健康に良いとされる3大有酸素運動をくっつけた競技であること。長距離を行う中で、心と体の対話とコントロールが必要で、心身のバランスが要求される事。そして距離を短くしても良いので、子供から高齢者まで楽しむことが出来ること。年代別レースやパラトライアスロン(障害者スポーツ)が、他のスポーツより確立されていて、あらゆる人々が楽しめ、何より心身ともに、アクティブに健康になることは、他のスポーツの追随をゆるさない。
これからの時代、我々には新しい価値観が求められている。それは自然と自分を調和させ、健康に楽しく、物質に頼らずに、人生を豊かに過ごしていくことだ。言葉では簡単だが、実際に体を動かし、医療に頼らない生活を送る事は難しい。トライアスロンは、それを楽しく実現できるスポーツだ。心と体の自己コントロールを学び、苦手を克服し、我慢の先に充実を味わう事を知る。スタイリッシュで、実践している方達の身体は、健康に満ち、明るい思考とエネルギーに溢れていく。自己との戦いとともに、仲間との競い合い、そしてレースを終えた後の充実感と仲間との語らい。3種目の中の1つを、季節に応じて行う事も出来る柔軟性。
環境変化の厳しい、経済も不透明な時代の中、人が自己を律し強く逞しく生きていくために、トライアスロンが果たす役割は大きい。このスポーツを時代が求めている。この先このスポーツがメジャーになっていく中で、我々指導者が成すべきことは何か。このスポーツを多くの人に、そして次の世代に伝えていくことに尽きると思う。世に広め、次の世代に優秀な人材を残していく。多くの人の健康と、人生の充実を支える最高のスポーツ、トライアスロン。ドイツの空の下、今日戦う世界最高の選手達のレースを前に思う。
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塾長コラム
2014-07-18T11:38:25+09:00
村上 晃史
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塾長コラム 2014vol.1
トライアスロンは2000年のシドニーオリンピックで、正式種目として採用されました。以来アテネ、北京、ロンドンと4大会を経て、オリンピックスポーツとしての確固たる地位を築いてきました。国内での認知度もこの20年の間に高まり、愛好者は推定80万人とも言われるほどになってきました。私は1993年に日本トライアスロンコーチ第1号として活動を開始したのですが、今から20年も前の事ですから、もうずーっと昔のことになりました。
私は1993年に日本トライアスロンコーチ第1号として活動を開始したのですが、今から20年も前の事ですから、もうずーっと昔のことになりました。その頃はトライアスロンという言葉すらほとんどの方が知らない時代でした。トライアイスロン、トライヤスロン、トライヤスラー等々、旅館の歓迎の言葉や、新聞にまで間違えて書かれていることが多かったことが、今となっては懐かしいですね。
当時、我々トライアスロンを愛してやまない若者達は、海外に武者修行に出て、トライアスロンに熱中し、世界の舞台を目指して、外国人の中で揉まれて頑張りました。トレーニングの方法や、技術など、まだまだ世界的にもお粗末な時代でしたから、何をするにも試行錯誤、何でも吸収しようと必死でした。
私はというと、トライアスロンコーチとして活動を開始する前年1992年、アメリカのコロラド州ボウルダーにいました。この場所はトライアスロンの聖地と言われ、その当時の世界チャンピオンや、世界トップクラスの選手達が、世界中から集まる場所でした。私は日本から誰のつてもなく単身でボウルダーに入り、トライアスロンの神と言われたデイブスコット氏に師事しました。
1月にボウルダーにあるコロラド大学付属英語学校に入り、3か月間英語学校で勉強をした後、4月に西海岸からスコット氏が移動してきたという情報を聞くと、予め調べておいた彼の自宅を訪ねました。むちゃくちゃな英語で、弟子にしてくれ!と興奮して訴えました。心臓はバクバクで、自分が何をしているのかも、わからない程だった事を今でも覚えています。
スコット氏は、にこやかに、まーそう興奮するな。という感じで、自宅に私を招き入れてくれ、落ち着いて紅茶でも飲めといって、話を聞いてくれました。私は日本から一人で来た事、日本のトライアスロンを発展させたいこと、そのためにスコット氏のもとで1年間修業したい事を必死で伝えました。スコット氏はあっけなく、いいよ、ガンバレ、といって認めてくれ、私はその環境で1年間トライアスロンの修行を積んだのでした。
それから既に20年以上の歳月が過ぎ、私も既に40代のいいおじさんになりました。その頃の熱い思い、どこの馬の骨ともわからない私を、受け入れてくれたスコット氏への感謝は、忘れる事はありません。20年前に打ち立てた志を、今も同じ氣持ちで、全力で追い続ける事ができる事に感謝しなくてはいけません。目指すは世界一の選手を日本人から出す事。その事だけを追い続けて20年の歳月が流れました。理解し支えてくれている家族のためにも、20年前の燃える思いを貫いていこうと思います。
(写真:アメリカ修行時代コロラド州代表選手として全米選手権に参加)
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塾長コラム
2014-03-02T18:19:05+09:00
村上 晃史
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新・塾長コラム立ち上げました!
2009年10月よりお休みさせていただいていた塾長コラムですが、このたび、復活させ「塾長コラム」として新たにブログ形式で、月に1回を目標に更新してまいります!選手達とともに世界一への挑戦をする過程のなかで生まれるエピソード、世界を転戦するなかから学ぶ様々なことをもとに、熱いコラムをお届けします!皆さまに何か少しでもお役にたてれば嬉しい限りです。ぜひご愛読ください!
選手達とともに世界一への挑戦をする過程のなかで生まれるエピソード、世界を転戦するなかから学ぶ様々なことをもとに、熱いコラムをお届けします!
皆さまに何か少しでもお役にたてれば嬉しい限りです。
ぜひご愛読ください!
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塾長コラム
2014-02-19T11:25:52+09:00
村上 晃史
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2009年10月号
◆09シーズン! 今年は世界を転戦しました。氣がついたら10月と言う感じです。1月オーストラリアに始まり、6月アメリカ、7月ドイツ、8月イギリス、韓国、9月に再びオーストラリアと、多くのレースを選手とともに戦ってきました。 国内外、合わせると17大会を転戦したことになります。ロンドンオリンピックを狙う上で、今年、菊池と椿には多くの大会に出場しながら、海外経験、連戦する経験を積んでほしかったのです。菊池にはプロ
今年は世界を転戦しました。氣がついたら10月と言う感じです。1月オーストラリアに始まり、6月アメリカ、7月ドイツ、8月イギリス、韓国、9月に再びオーストラリアと、多くのレースを選手とともに戦ってきました。 国内外、合わせると17大会を転戦したことになります。
ロンドンオリンピックを狙う上で、今年、菊池と椿には多くの大会に出場しながら、海外経験、連戦する経験を積んでほしかったのです。菊池にはプロ1年目と言うことで、本当に徹底的に連戦させました。6月末から10週間でなんと8試合に出場したのです。ここまで徹底的に連戦した選手は、恐らく過去にもいないと思います。
菊池は今年、天草国際大会に優勝。アジア選手権3位。世界ランキングは64位。椿は日本スプリント選手権優勝。日本ジュニア選手権3連覇を達成しました。多くの経験を積みながら、素晴らしい活躍を見せてくれたのです。
来年からはオリンピックに向けた戦いが本格化してきます。両名ともにまだまだ国内ではトップ10にギリギリ入るレベルではありますが、私はこの2人をオリンピックで活躍させるために全てをかけています。
2012年ロンドンオリンピックは、8月7日女子、8月8日男子の競技が、男女ともに55名の出場者で争われます。1000日ちょっとでオリンピックです。この日のスタートラインに2人が立つ姿を思い浮かべながら、毎日、出来る事を全力で行いながら、過ごしています。
この素晴らしいトライアスロンと言う競技が、メジャースポーツになるには、後一息なのです。それはオリンピックで金メダルを獲ること。そしてとった人間の発言、立ち居振る舞い、レースが人々に感動を与えるものであることが必要です。
私はただ強いだけ、速いだけのアスリートを育てることはしません。チャンピオンは最高にかっこよく、魅力的で、そして自己を確立した、強く優しい人間であることが必要だと思います。そんな選手が世界を制する時、このスポーツはメジャーになります。まずはロンドン。2人のオリンピアンを育て、世界で勝負することに、全てをかけてみます。
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塾長コラム
2009-10-01T14:45:23+09:00
村上 晃史
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2009年5月号
◆ロンドンに向けて菊池好発進! 日本で初めて51.5km、オリンピックディスタンスのトライアスロンが開催されたのは、1985年。熊本県天草だった。熊本県には永谷誠一さんという日本人で初めてトライアスロンを始めた方もおり、82歳になる今もトライアスロン普及、発展に貢献しておられる。 5月24日、その天草大会で、菊池日出子がエリート部門で初の優勝に輝いた。25周年記念大会となったこの大会で、菊池は自分の持ち味
日本で初めて51.5km、オリンピックディスタンスのトライアスロンが開催されたのは、1985年。熊本県天草だった。熊本県には永谷誠一さんという日本人で初めてトライアスロンを始めた方もおり、82歳になる今もトライアスロン普及、発展に貢献しておられる。
5月24日、その天草大会で、菊池日出子がエリート部門で初の優勝に輝いた。25周年記念大会となったこの大会で、菊池は自分の持ち味を発揮し、力を出し切っての優勝だった。この春大学を卒業して、本気でプロトライアスリートとして、オリンピック金メダルを目指すことを決意した菊池にとっては、最高のスタートとなった。
この天草大会優勝の前、出場した3試合すべてが、4位という悔しい結果を味わったことが、今回の結果に繋がったように思う。人間は悔しい思いをし、そこから前向きに立ち上がり、克服するための努力を重ねたものに、勝利の神様はほほえむようだ。今回の菊池の優勝はそのことを物語っている。
そしてこのトライアスロン発祥の地で、優勝を飾りその後オリンピックに出場した選手は不思議と多い。やはり何かトライアスロンが初めて日本で開催された場所だけに、神聖なエネルギーというか、歴史の重みというか、目に見えないパワーがこの地にはあるのかもしれない。
トライアスロンという競技は、思いの強さ、志の高さ、頑張り続ける心がある者が、輝ける競技だと考えている。肉体的な素質と精神的な素質、どちらが大切ですかと聞かれると、私は迷わずトライアスロンは心の素質が大切ですという。そしてその心の素質とは育てられた環境により決まってくる。
人間は変わることができる。そのことを具体的に教えてくれるスポーツ。それがトライアスロン。菊池のロンドンに向けた戦いはこの天草での勝利により最高のはなむけとなった。競技者の楽しみとは、自分の努力が報われた時にやってくる。ロンドンまで苦痛、我慢、理不尽なことばかりが続く。そこで投げ出すのか粘るのか。成功は成功するまでやったものにだけ訪れる。
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塾長コラム
2009-05-01T14:42:37+09:00
村上 晃史
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2009年4月号
◆否定、批判 昨年の秋から始まった世界的な不況は、我々の生活を直撃している。世の中では失業問題、大企業の赤字、景気低迷と明るいニュースを探すことの方が難しい。政府も解決策を見出すことができず、解散総選挙も政権与党を守るための思惑でズルズル引き延ばしているようにみえてしまう。しかし私はそのような社会情勢や世界の動向を報道で見聞きする時、ふと思うことがある。それは悪いことや暗いニュース、批判や否定があ
昨年の秋から始まった世界的な不況は、我々の生活を直撃している。世の中では失業問題、大企業の赤字、景気低迷と明るいニュースを探すことの方が難しい。政府も解決策を見出すことができず、解散総選挙も政権与党を守るための思惑でズルズル引き延ばしているようにみえてしまう。
しかし私はそのような社会情勢や世界の動向を報道で見聞きする時、ふと思うことがある。それは悪いことや暗いニュース、批判や否定があまりにも多いのではということ。人間は否定や批判をすることは誰にでもできるが、ほめてその人の好い所に焦点を当てることはなかなか難しい。
同じことが報道の中でも行われているように感じる。ニュースや新聞は悪いことや否定、批判を刺激的に伝え、過激な表現でインパクトを強くしている。そして素晴らしい事や、正しい行いを報道する機会が少ない。そして同じ内容のニュースを、どのTV局でも新聞社でも報道している。
もっと良い活動をしている人や、社会貢献をしている団体や個人をクローズアップしてもいいのではないか。褒めること、評価することを重視しても良いのではないか。私の中に疑問が湧いてくる。
人間は否定ばかりしていると後ろ向きになり不安になる。人を励まし明るい気持ちで頑張っていると、どんどん元気が出てくる。前向きにチャレンジしていく活動を私はもっと見たいし聞きたい。そんなコンセプトを掲げるニュース番組や新聞があってもいいのにと。
人は環境に影響される。明るい話題や前向きな挑戦を見たり聞いたりすることで、自分も頑張れるし元気になる。人も励ますことができる。今の時代そんなことが必要なのかもしれない。まずは自分がその人の好い所を見れる人間になろう。そして社会に役立つ行いをしよう。批判をなるべくしないようにしよう。そこから変えていこうと思ったのだ。
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塾長コラム
2009-04-01T14:40:36+09:00
村上 晃史
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2009年3月号
◆トライアスロンの未来 アメリカから始まった世界同時不況は、スポーツ界にも直撃している。たくさんのスポーツで企業チームが廃部になったり、活動規模が縮小したりしている。そのスポーツそのものが存続することが困難になっているスポーツもある。そんな中、我々のスポーツトライアスロンは、世界でそして日本でどのように推移しているのかを今回は少し書きたい。 昨年景気とは関係ないが、私が所属していた実業団チームは廃部
アメリカから始まった世界同時不況は、スポーツ界にも直撃している。たくさんのスポーツで企業チームが廃部になったり、活動規模が縮小したりしている。そのスポーツそのものが存続することが困難になっているスポーツもある。そんな中、我々のスポーツトライアスロンは、世界でそして日本でどのように推移しているのかを今回は少し書きたい。
昨年景気とは関係ないが、私が所属していた実業団チームは廃部。そして今年に入り、唯一の月刊トライアスロン情報誌が事実上の廃刊。このような暗い話題を記すと、トライアスロンは下火になっているように思うかもしれない。ところがである。昨年の国内レースは参加者が増加傾向にあり、私が住む栃木県の大会は、2割増が当たり前で定員オーバーで出場できない方が出る程だったという。
また世界的に見てもトライアスロンは成熟し、アメリカのアイアンマンレースでは、翌年のレースエントリーが、大会終了後1日で一杯になるレースもあるという。国際トライアスロン連合のエリートレースの賞金も、この世界的不況にも関わらず、09年は前年のよりも増額され、レースのプロデュースも世界的な大手広告代理店が入り、過去に例のない程の演出が施されている。
そう、このスポーツは、今の世界的な不況、景気低迷にも関わらず、ガンガン伸び続けているのだ。日本でもランニング、自転車が爆発的人気、ブームを呼んでいる。このことは人々の健康志向、自分の体を自分で守る意識の高まりがそうさせている。日本人は水泳も好きでどこにでも泳ぐ環境がある。自転車も大人気。ランニングも大人気。ではこの3つを連続して行えば?
そうトライアスロンはこれら3種目を全て合わせたキングオブ有酸素スポーツなのだ。メジャーにならないわけがない。問題は誰がそこに火をつけるかだ。一つの壁は超人にしかできないと人が思い込んでいること。本当はフルマラソンより全然楽なのに誰も最初は信じない。もう一つは世界一に日本人がなっていないこと。この2つをクリアした時、トライアスロンはこの日本でも爆発的人気スポーツになる。
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塾長コラム
2009-03-01T14:37:57+09:00
村上 晃史
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2009年2月号
◆"楽々簡単便利""頑張らない""批判体質" 社会の風潮やメディアの報道に、影響を受けながら、我々は今の時代を生きている。私がテレビや新聞で最近気になっている事は3つ。一つは何でも楽に、簡単に、そして便利という傾向。2つめはCMなどで"頑張らないでください"ということ。3つめは報道の批判体質。 我々の生活は豊かになり、そして何をするにも簡単に出来るようになってきている。しかし便利になり過ぎたり、簡単になり過
社会の風潮やメディアの報道に、影響を受けながら、我々は今の時代を生きている。私がテレビや新聞で最近気になっている事は3つ。一つは何でも楽に、簡単に、そして便利という傾向。2つめはCMなどで"頑張らないでください"ということ。3つめは報道の批判体質。
我々の生活は豊かになり、そして何をするにも簡単に出来るようになってきている。しかし便利になり過ぎたり、簡単になり過ぎていないだろうかと。例えばダイエットにしてもCMを聞いていると、このタブレットを飲めば簡単に痩せられるという。電化製品はほとんどコンピュータ制御で、人間が細心の注意を払わなくても、何でもうまくいくようになっている。創意工夫、じっくり考え自分で成し遂げる達成感はそこからは得られなくなった。
CMでは毎日、 "頑張らないでください"と言う。頑張らないことが良いことのような風潮。頑張りすぎると病気になる。頑張りすぎることは良くないこと。何か聞いていて違和感を感じる。人間が一つ事を成し遂げる時、頑張らずに成し遂げる人がはたしているのだろうか?頑張ることはどう考えても良いことだ。頑張るとは、今の自分に出来る全力を自己コントロールしながら出すこと。コントロールが分かっていれば病気になったりしない。頑張り方の問題なのだ。全力の中にしか真の達成や感動は得られない。
ニュースなどの報道も、いつも残念に思うことがある。政治や社会を動かしている人達に対して、あまりにもあげあしをとり、あらを探すことばかりが多くないか。人を批判し、悪いところを見つけることは誰にでもできる。しかしその人の良いところを照らす事は難しい。これは報道にも当てはまるのではないか。悪いことは悪いという必要はあるが、その人の良い所もきちんと報道してほしい。
我々は豊かな時代に育ち、今を生きている。しかし我々が作り出した豊かさは自然を犠牲にしたり、楽をして簡単に自分だけ快適であったり、人を批判してばかりだったりしていないか?と。ぬくぬくと部屋の中で何もせずに一杯のコーヒーを飲むのと、寒い雪の中、白い息を吐きながら一仕事終え、冷え切った体に一杯のコーヒーを飲むのとどちらがおいしく、生きている実感を得られるのか。地球のこと、身体のこと、他者への心配り等を真剣に考えなくてはならない。
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塾長コラム
2009-02-01T14:35:34+09:00
村上 晃史
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2009年1月号
◆オーストラリア遠征 1月12日からオーストラリア遠征に行ってきました。今回はジュニアのユースオリンピックフェスティバルとその翌週のキャンベラスプリント選手権の2試合に、椿浩平選手が日本代表に選ばれ、私も代表コーチとして遠征してきました。 1月のオーストラリアは真夏です。日本は真冬。気温差は30度以上。しかしながら湿度が低いため、気温は高くても体への負担はありません。私は冬よりも夏が好きなので、2週
1月12日からオーストラリア遠征に行ってきました。今回はジュニアのユースオリンピックフェスティバルとその翌週のキャンベラスプリント選手権の2試合に、椿浩平選手が日本代表に選ばれ、私も代表コーチとして遠征してきました。
1月のオーストラリアは真夏です。日本は真冬。気温差は30度以上。しかしながら湿度が低いため、気温は高くても体への負担はありません。私は冬よりも夏が好きなので、2週間の遠征は汗をかきながらも、オーストラリアの夏を気持ちよく過ごすことが出来ました。
大会の方は1週目のシドニーユース大会では、椿選手は意気込みすぎ、体がカチカチ。トライアスロン人生初の大失速。スイムからビリ2番で上がり、その後のバイクもランもよれよれでした。22名出場中20位。しかしながら原因が明らかだったため、応援し期待していただいた皆様には申し訳なかったのですが、こちらはさっぱりしていました。本人は落ち込み、相当へこんでましたけど。
落ち込んでばかりもいられんぞ!来週はキャンベラ大会がある!ということで、練習を再開しましたが、心の乱れは自分の一番苦手と思っている種目に出ます。スイムが全然泳げない!100mで2秒も遅くフォームもめちゃくちゃ。これはやばいと言うことでキャンベラ大会まで、心の乱れを正しフォームを必死で修正しました。
キャンベラ大会2日前、何とかフォーム修正が出来ました。いつものように泳げます。本人にも自信が戻ってきました。そして心の乱れは大会前日に収まりました。普段通りの行動、いつも行っていることをきちんとすること。前日の朝ミーティングは90分にも及びました。こちらも必死、ヒヤヒヤでした。
キャンベラ大会のレースは自分の力を出し切れました。スイムをメインパックで上がり、バイクで惜しくも切られたものの、ランではラップ3位の快走。9位まで順位を上げました。世界最強のトライアスロン王国オーストラリアで、50名のトップジュニア選手が全土から集まり、世界選手権並のレース。順位は9位ですが存在感あるレースでした。今年の世界選手権は9月に再びオーストラリアで開催されます。今回のレースから学び、足りなかったところをじっくりと埋めて、表彰台を狙いますよ!
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塾長コラム
2009-01-01T14:33:03+09:00
村上 晃史
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